ギャラリーテン/gallery ten〜コラム vol.68 "大内穣さんの無意識のこだわり" "COSYのメガネは体の一部である"

ギャラリーテン/gallery ten〜コラム vol.68 "大内穣さんの無意識のこだわり" "COSYのメガネは体の一部である"

<2014年7月号>


大内穣さんの無意識のこだわり

中高生の時から古着を好んで着ている。
スニーカーもたくさんコレクションしている。
バイクが好きで、ハーレーに乗っている。
ミッドセンチュリー・’50〜’60年代の北欧やアメリカのヴィンテージ家具が好きだ。
いろいろな嗜好や志向が重なり合って、ヴィンテージ家具や雑貨を扱う“RETRO”を営む大内穣さん。

彼は家がつまらないと嫌だと言う。
この背景にある写真は、大内家のリビング。
好きなモノに囲まれて、部屋づくりを楽しみ、その居心地のよい空間に身を置く。
新しいモノも古いモノも、無意識のうちに自分のこだわりのモノたちが相まってひとつの世界を作る。
そんな感覚をRETROのお客様にも共感してもらえたらうれしいのだと、自分の感性を信じ、モノをセレクトする。

ヴィンテージの家具にせよ、服にせよ、それらは古いものだから、メンテナンスも要する。
大内さんは手入れをすることも好きなのだそう。
気持ちをこめて手を入れ、愛着を持って大切に長く使い、使い込んでアジを出してますます自分の好みに育て上げていく。
また、一気にトータルコーディネイトでそろえてしまうのではなく、じっくり吟味して気にいったものをひとつずつ加えていく喜びを味わう。
こうして思い入れが蓄積していき、よりよいスタイルができあがっていく。
できあがっていくが完成ではなく、これからも少しずつ変化しながらおもしろくなっていく。

そんなインテリアの一員になるようなテーブル、チェスト、椅子、シェルフ、キャビネット、デスク、ライト、・・・・。
もしかすると世界でひとつだけのアイテムが見つかるかもしれません。
暮らしを豊かにするのは、お金でも高級品でもありません。
生活を共にするお気に入りの空間こそが心を豊かにしてくれるでしょう。
ぜひ奇跡の出会いを求めて、ご高覧くださいね。






COSYのメガネは体の一部である



千葉県四街道市にある“めがね屋COSY”。
店主・増田康之さんと奥様・愛美さんのこのお店は一見普通の街のメガネ屋ですが、ただのメガネ屋とは違います。
増田夫妻がセレクトするメガネフレームは、ただ個性的というだけではなく、着ける人の魅力を引き出すようなモノばかり。

まずは、右にある2枚の写真を見比べてみてください。
メガネを替えただけで、顔の第一印象やその人のキャラクターイメージがガラッと変わります。
下の写真のメガネフレームだけ見ると、おもしろいデザインで、選ぶのを躊躇するかもしれません。
でも実際に着けてみると、知的で洗練され優しいイメージになるから不思議です。
機能性とともにファッションアイテムとしても一役を担うメガネを、自分の偏った考えで選びがちではないでしょうか。
今回、私は当初自分がこのタイプと選んだモノとはかけ離れた形のフレームを選びました。
増田さんや最近ではメイクの勉強もしているという愛美さんによって、自分に合ったメガネ選びをいろいろ実験してみませんか。

そして、COSYが販売するメガネはモノだけではなく、
本当は一番大切なのにとかくないがしろにされがちな眼に合ったレンズを作るというソフト面なのです。

たとえば、化粧水やクリームなど肌に直に塗るものは、合わない人にとっては炎症を起こしたり湿疹ができたりして良し悪しを認識しやすい。
食品添加物やアレルギー食品を食べると、お腹が痛くなったり発作が出たりと、これもわかりやすい。
でもレンズを通して間接的にモノを見る道具のメガネが、本当に体に合っているのかどうかはわかりにくいのです。
肩こりがひどいとか、頭痛がするとか、左目だけが疲れやすいとか、もしかすると視神経から体の健康に影響しているのかもしれないのです。
いまや、量販店では、簡単な視力検査をするだけでfast感覚の格安メガネがどんどん販売されています。
同じ人の右目と左目でも近視、遠視や乱視の度合いが違うだけではなく、細かい眼の使い方やクセも違う。
それらの特徴をきちんととらえて補正することが重要になってきます。
極端に言えば、1.5以上の視力が高い人にとっても、その人の眼の使い方やクセを考慮したレンズを通して見ることによって、
裸眼でいるより楽になるということが往々にしてあるのです。

COSYが丁寧にコンサルティングをして作り出すメガネは、
アイウェアとして着け心地が良いという意味で、体の一部になるということに加え、
体内の神経や構造のうちのひとつとなるという意味でも、体の一部になるのです。

今会期の全日、増田さんが常に在廊し、誠心誠意メガネ選びの重要性をお伝えいたします。
サングラスも展開いたします。
ぜひ、たくさんのメガネに触れて楽しんでください。








コラム vol.68 "大内穣さんの無意識のこだわり" "COSYのメガネは体の一部である"