ギャラリーテン/gallery ten〜コラム vol.118 "池田順子さんのcombinaison" "土屋等一さんと美津子さんのcombinaison"

ギャラリーテン/gallery ten〜コラム vol.118 "池田順子さんのcombinaison" "土屋等一さんと美津子さんのcombinaison"

<2018年11月号>

池田順子さんのcombinaison

池田順子さんは、千葉市で革のバッグを制作されています。
革の質感や色の組み合わせ、パターンの妙、ステッチワークなど、ひとつひとつ手で縫い、ひとつひとつ違う。
そのユニークな感覚は、好奇心旺盛で楽しいことをどんどん吸収していくパワーが源。

都内など、興味のあるイベントや展覧会にはフットワーク軽く出かけられています。
また、海外のあちらこちらをお一人で旅し、英語は苦手とおっしゃりながらも、旅先からエアチケットを取り移動はお手のもの。
そんなアグレッシブな池田さんの琴線に触れるモノやコトを、私にもよく教えてくださいます。

いつもオシャレな池田さんは、コムデギャルソンの服の大ファン。
それらから大きな刺激を受け、いろんな発想が生まれるのだそうです。

池田さんのお宅の中には、大好きなものがセンスよく飾られています。
暮らしを楽しみ、たまには外に新しい風を感じに出かけ、まさに人生を楽しんでおられることがよくわかります。
とにかく好きなことをやる! それが池田さんのモットー。
心身ともに健康に明るくいられる秘訣なのでしょう。

作家活動も同様。
人生を楽しむように、バッグを自分の楽しみとして作る。
そんな自由なバッグをご高覧くださいね。















土屋等一さんと美津子さんのcombinaison

埼玉県東松山市で、フランスのアンティークショップ”KUROMAME”を営みながら、おもしろいライトを制作されています。
土屋美津子さんが、ステキな古道具のパーツを思いのまま組み合わせデザイン。
そのアイデアをご主人の等一さんが、忠実にカタチにされます。
お二人の阿吽の呼吸に、これまで歩んでこられた夫婦愛と互いの敬意が感じられるほど、ツーとカー!
等一さんは職人気質で、ネジ一本から納得できるまで手作りし、細やかに美しく仕上げます。
美津子さんのアタマの中には、明確なイメージがあり、
「この角度をもう少しキツく!」とか、「長さのバランスをもう少し緩やかに!」など、厳しく手直しを求めます。
それを等一さんが、ピシっと調整。

こうしてできた作品は、他のどこにもない唯一無二のもの。
美津子さんの組み合わせの発想は豊かで、パンチング機、メーター、カップ、ハサミ、天秤、・・・・・など、
「このパーツはアレか!」「え?こんなものがココに?」と、感動の連続。
そして、どれもがクールでクォリティが高い。
決して「かわいいっ♪」というものではなく、オトコマエでかっこいい佇まいなのです。
等一さん自身も、最初のデザイン画を見る時は「どんな組み合わせになるんだろう。」と楽しみなのだそうです。
今展のために、たくさんたくさん制作してくださっています。
みなさんも、「このパーツは何だったのだろう?」と考えながらご覧になってくださいね。
また、今回は、美津子さんの審美眼で選ばれたフランスのアンティークも展開。
どうぞお楽しみに!










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